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バイトの思い出(その7)

 投稿者:荒井  投稿日:2019年 7月11日(木)18時05分5秒 ntsitm317088.sitm.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
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  一巡目の訪問で集金出来たのは100件に満たなかった。
薄くならない領収書の束に苛立ちを感じていた。

二回三回と廻るにつれ在宅状況が分かって来たものの、
学生の都合ではノルマの半分を消化するのがやっとだった。

集金出来なかった分の領収書は、親父さんに戻した。
例のサプライズ女性の集金も親父さんに託した。

親父さん夫婦は専売所近くに家を持っていたが、
専売所の作業場の奥に6畳の和室、さらに奥には炊事場があり、
配達の後、奥さんの作った朝飯を食べる先輩も居た。

その頃、親父さんは身体の具合が悪くなりかけていたようだ。
おそらく、現在の私たちの年頃だったのだと思う。

私が現在の仕事を始めてからも、何度か顔をだした。
住まいのガス器具の調子が悪いと、すぐ電話をくれた。
親父さんも奥さんも変わらず優しく接してくれた。

そのうち段々と親父さんの顔を見ることが少なくなった。
そして20年ほど前にその専売所は閉鎖された。

 
 
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